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#110 “結果が出ても続かない”のはなぜ?―パーソナルサービスの継続率改善のヒントとは
【この記事の3行まとめ】
・成果が出ていても、継続につながらないケースは少なくない
・継続率改善には、次の価値提案や個別性のある設計が重要になると考えられる
・“選ばれ続ける理由”をつくることが、継続型サービスのポイント
皆さんこんにちは。
株式会社グリスタ 管理栄養士の根岸です。
今回は、「パーソナルサービスの継続率改善」について考えていきます。
パーソナルジムや整体、エステなど、継続利用を前提としたサービスを提供されている
ヘルスケア事業者様の中には、「しっかり結果は出ているはずなのに、
エンドユーザーが継続してくれない」と感じたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ダイエットで目標体重を達成した、身体の不調が軽減した、運動習慣がついた――
こうした成果が出ているにもかかわらず、継続利用につながらないケースは少なくありません。
もちろん、目標達成によるサービスの卒業は前向きな結果ともいえます。
しかし、継続型のビジネスモデルという視点で見ると、「なぜ継続につながらなかったのか」を整理することも重要です。
今回は、継続率が伸び悩む背景と、改善のヒントについてご紹介します。
成果が出ているのに継続しないのはなぜか
「結果が出れば、エンドユーザーは継続してくれる」と考えたくなる場面もあるかもしれません。
もちろん、成果を出すことはサービス提供において非常に重要です。
しかし実際には、成果が出たことそのものがサービス終了のきっかけになることがあります。
たとえば、「〇kg痩せたい!」という目的で入会されたエンドユーザーが、
その目標を達成した場合、「ここで一区切りでいいか」と考えるのは自然な流れです。
この場合、サービスの価値が低かったわけではありません。
むしろ、目的達成という意味ではしっかり価値を提供できていたともいえます。
一方で、継続率という観点では、最初の目標達成後に“次の価値”を提示できていたかどうかが重要になります。
ダイエット達成後の体型維持、健康維持、不調予防など、
エンドユーザーの目的は変化していく可能性がありますよね。
最初のゴールだけでサービスの役割が終わってしまうのではなく、
その先の価値まで設計できているかが、継続率を左右するポイントになり得ます。
“自分に合っている”という実感はあるか
継続率を考えるうえで、もうひとつ重要な視点があります。
それは、エンドユーザーが「このサービスは自分に合っている」と感じられているかどうかです。
たとえば、毎回同じような提案や、誰にでも当てはまりそうなアドバイスでは、
エンドユーザーとしては「自分のためのサービス」という実感を持ちにくくなる可能性がありますよね。
一方で、自分の状態を踏まえて提案してくれている、状況に応じて内容を調整してくれる、
説明に納得感がある、という体験があると、サービスの価値の感じ方は大きく変わります。
単に“正しい提案”であるだけでなく、“自分に合っていると感じられる提案”であることが、
継続の後押しになることもあるのではないでしょうか。
特に近年は、エンドユーザーのニーズも多様化しています。
ダイエット、健康維持、不調改善、パフォーマンス向上など、求める価値はさまざまです。
だからこそ、一律のサービス提供だけでは対応しきれない場面も増えています。
ここで、継続しやすいサービスと、継続しにくいサービスの違いを整理してみましょう。
|
継続しにくい例 |
継続しやすい例 |
|
目標達成で役割が終わる |
次の目的提案がある |
|
誰にでも同じ提案 |
個々に合わせた提案 |
|
短期成果のみ重視 |
長期的な価値を提示 |
|
サービス内容が固定的 |
状況に応じて調整される |
| 価格で比較されやすい |
価値で選ばれやすい |
このように比較してみると、継続率改善のポイントは、単に成果を出すことだけではなく、
“選ばれ続ける理由”を作れているかにあるといえるかもしれません。
継続率改善には“選ばれ続ける理由”の設計が重要
継続率を高めるためには、「結果を出すこと」だけでなく、「続ける理由をつくること」も重要です。
たとえば同じ健康づくりを目的としていても、運動中心のアプローチを優先したほうがいい方もいれば、
食習慣の見直しを優先したほうがいい方、生活習慣全体の整理が必要な方もいらっしゃるかもしれません。
こうした違いを踏まえた提案ができると、エンドユーザーの納得感や満足度が高まりやすくなる可能性があります。
そして、“自分に合った提案”を設計するうえでは、
体質傾向などの個人差を把握する視点も重要なポイントのひとつです。
遺伝子情報のような生まれ持った特性も含めて、一人ひとりに合わせた提案設計を行うことで、
「自分のためのサービス」という実感につながる可能性があります。
また、価格競争が起こりやすい市場においては、「このサービスだから続けたい」と
感じてもらえる理由があることが差別化にもつながります。
単にサービスを提供するだけでなく、“なぜこのサービスを選び続けるのか”という
価値を設計することが、継続率改善のポイントといえるのではないでしょうか。
まとめ
継続率が伸びない理由は、必ずしも「成果が出ていないから」とは限りません。
むしろ、
・最初の目標達成でサービスの役割が終わっている
・自分に合っている実感が弱い
・継続する理由となる次の価値提案がない
といった要因が影響しているケースもあると考えられます。
継続率改善のためには、成果を提供することに加えて、
継続したいと思ってもらえる価値を提供できているかという視点も重要です。
既存サービスの提案設計を見直すことが、継続率改善のヒントになるかもしれません。
今日のIDENSIL情報局は以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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