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#102 “体にいい”だけでは選ばれない?―健康食品・サプリメント業界で起きている“価値のズレ”とは
【この記事の3行まとめ】
・健康食品やサプリメントは、「体にいい」だけでは選ばれにくくなっている
・背景には、「個人差」やパーソナライズ志向の広がりがあると考えられる
・これからは「なぜ自分に合うのか」を伝える視点が重要になりつつある
皆さんこんにちは。
株式会社グリスタ 管理栄養士の根岸です。
今回は、「食品提案で起きている価値のズレ」をテーマにお送りします。
健康食品やサプリメント市場は拡大を続けており、機能性表示食品や栄養補助食品など、選択肢は増えています。
一方で、消費者の目線で見てみると、
・商品の違いが分かりにくい
・興味はあるが購入には至らない
・一度試して終わってしまう
といった傾向も見られます。
こうした動きは、単に商品数が増えたことだけでなく、
消費者の“選び方”そのものが変わってきていることとも関係している可能性があります。
食品・サプリメント市場で起きている変化
少し前までは、「○○が体にいい」と取り上げられると、一気に売れる――そんな動きもよく見られました。
情報源が限られていた時代は、ある意味「正解が一つに見えやすい」状態だったとも言えます。
ただ、今は状況がかなり違います。
SNSやレビュー、ECサイトなどの普及によって、
同じ商品でも評価が分かれる場面が増えてきました。
合うと感じる人もいれば、変化を感じにくい人や、続けにくいと感じる人もいます。
この環境の中では、「体にいいらしい」という理由だけではなく、
“自分に合うのかどうか”が判断の軸になりやすくなっています。
なぜ“体にいい”だけでは選ばれないのか
食品やサプリメントの提案では、これまで
・成分
・機能性
・エビデンス
・原料の品質
といった「良さ」を中心に伝えることが一般的でした。
もちろんこれは大前提として重要です。
ただ、それだけでは選ばれにくくなっている場面も増えてきています。
というのも、
・自分に必要かどうかが分からない
・取り入れる意味がピンとこない
・続けられるイメージが持てない
といった状態だと、「いい商品」で終わってしまうからです。
このあたりに、提供側と受け手側の間にあるズレが見えてきます。
なぜ“継続購入されない”のか
もう一つ大きいのが、継続の難しさです。
健康食品やサプリメントは、
・成分量
・配合
・価格
といった軸で比較されやすく、検索すれば似たような商品がいくらでも見つかります。
そのため、
「もっと安いものがある」
「似た成分の商品がある」
となると、乗り換えが起きやすくなります。
これは、商品が“モノとして比較されている状態”とも言えます。
この状態のままだと、どうしても価格やスペックの競争から抜けにくくなります。
「選ばれ続ける商品」との違い
では、継続して選ばれる商品は、何が違うのでしょうか。
消費者の選び方を見てみると、単に「良い商品」というだけではなく、
・自分の状態に合っていると感じられる
・なぜそれを選んでいるのかが分かる
・続ける意味を納得できる
といった点が、継続につながっているようにも見えます。
つまり、「良いかどうか」だけでなく、「自分にとって意味があるかどうか」が、
選び続けるかどうかを分けるポイントになっているのかもしれません。
個別最適化という視点
こうした変化の中でよく出てくるのが、個別最適化という考え方です。
これは、全員に違う商品を出すという話ではなく、
・体質
・生活習慣
・今の状態
といった前提を踏まえて、
提案の仕方を変えるというイメージに近いかもしれません。
同じ商品でも、「誰にどう伝えるか」で受け取られ方はかなり変わります。
そして、個人差を考えるうえで、遺伝子情報が参考にされるケースも出てきています。
遺伝子検査で分かるのは、生活習慣の影響を受けやすいポイントなどの、
あくまで“体質の傾向”です。
これ単体で何かを決められるものではなく、
生活習慣や現在の状態とあわせて考えることを前提として、
「なぜこの人にはこの提案なのか」を説明する材料の一つとして使われています。
まとめ
健康食品やサプリメントは増え続けている一方で、
“体にいい”というだけでは選ばれにくくなってきています。
その背景には、
・情報が増えたこと
・個人差への理解が進んできたこと
などがあると考えられます。
これからは、「良い商品かどうか」だけでなく、
「自分にとって意味があるかどうか」が、選ばれるポイントになっていく可能性があります。
食品提案においても、なぜそれがその人に合うのか、なぜ続ける意味があるのか
といった部分まで含めて伝えることが、より重要になっていくのではないでしょうか。
今日のIDENSIL情報局は以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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