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#75 なぜ「トレーナーの経験値」での差別化が難しくなったのか?─パーソナルジム市場の構造変化を読み解く

皆さんこんにちは。

今回は、「パーソナルジム市場の構造変化」をテーマにお送りします。

 

「トレーナー歴も長く、たくさんの方を見て、指導には自信がある」・・・にもかかわらず、

以前ほど集客や継続率が効果的ではないと感じているパーソナルジムは少なくないと思います。

 

この背景のひとつに、個々のトレーナーの能力とは別に、市場そのものの構造変化があります。

かつては「経験豊富なトレーナーがいる」という事実そのものが強い価値でした。

しかし現在、その前提は少しずつ変わり始めています。

 

市場成熟・価格競争・SNS情報過多という現実

パーソナルジム市場は拡大を続けてきましたが、同時に成熟期にも入りつつあります。

店舗数は増え、料金体系も可視化され、ユーザーは複数のジムを比較するのが当たり前になりました。

さらに、SNSや動画プラットフォームの普及により、

  • トレーニング方法
  • 食事管理の考え方
  • ビフォーアフター事例

といった情報は、誰でも簡単に触れられるようになっています。

 

その結果、ユーザーの頭の中では「どのジムも、言っていることは似ている」という印象が生まれやすくなりました。

ここで重要なのは、内容の正しさよりも“違いが伝わるかどうか” です。

 

経験や感覚が否定されているわけではない

誤解して頂きたくないのは、「経験や感覚が価値を持たない」という話ではないという点です。

長い間培ってきた経験や感覚は、かけがえのない財産です。

実際、現場では

  • 微妙なフォーム修正
  • 声かけのタイミング
  • 状態変化への気づき

など、経験がなければできない判断が数多く存在するでしょう。

ただし今は、それらの判断を「なぜそうするのか」まで説明できるかが問われる時代になっています。

エンドユーザーは、「プロがそう言うから」ではなく、「自分にとってそうする理由」を知りたがっているのでしょう。

 

「説明力」がジムの価値を左右する時代

パーソナルジムにおける説明力とは、専門用語を並べることでしょうか。

  • なぜこの負荷設定なのか
  • なぜ他の人と同じメニューではないのか
  • なぜ今は結果が出にくいのか

こうした問いに対して、感覚的な説明にとどまらず、一定の根拠を踏まえて伝えられることで、

結果として信頼の形成につながっていくことを期待できるのではないでしょうか。

 

経験を補強する視点としての体質情報

近年、一部のパーソナルジムやヘルスケア事業者が、体質傾向を示す情報を指導の参考に取り入れ始めています。

ここで重要なのは、それを指導の答えとして使っていないという点です。

たとえば、

  • 同じトレーニングでも疲労感に差が出る
  • 生活習慣の影響を受けやすい人とそうでない人がいる
  • 回復のスピードに個人差がある

こうした違いを整理するための「補助線」として、体質に関する情報が使われています。

これは、トレーナーの経験を置き換えるものではなく、経験の裏付けとして機能する考え方と言えるでしょう。

 

差別化が難しくなった本当の理由は「価値の伝達構造」にある

市場が成熟した現在、パーソナルジムの差別化が難しくなっている理由は、

「特別なことをしていないから」ではありません。

むしろ問題は、トレーナーの価値が、ユーザーに届く前に均質化されてしまう構造にあるのではないでしょうか。

 

比較サイト、SNS、体験レッスン…

ユーザーは短時間で複数のジムを見比べ、「何をしてくれるのか」をざっくりと把握します。

その過程で、

  • トレーニング内容
  • 食事指導の方向性
  • サポート体制

などは、どうしても似通って見えてしまいます。

結果として、本来は異なるはずのトレーナーの強みが、同じ箱に入れられてしまう現象が発生しうるのです。

 

経験を「判断プロセス」として見せられるか

ここで差が生まれるのが、経験を“結果”ではなく“プロセス”として示せているかどうかです。

「このやり方が合うと思います」ではなく、「これまでの反応や生活状況を踏まえると、今はこの選択がよさそうですね」

このように伝えられると、指導は“感覚”から“判断”へと変わるのではないでしょうか。

その補助線として、遺伝子情報を含む体質的な傾向が情報として使われることがあります。

これは結論を出すためではなく、判断の方向性を共有するための材料として機能します。

 

まとめ:経験値は、構造化されたときに武器になる

トレーナーの経験値は、今も変わらず重要です。

ただし市場構造が変わった今、経験は“語られなければ存在しない”のと同じになりつつあります。

経験を判断プロセスとして整理し、ユーザーと共有できる形にすること。

それが、価格や立地ではない軸で選ばれるための、現実的な一歩と言えるでしょう。

 

 

今日のIDENSIL情報局は以上です。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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